対 話
- nkt-haku
- 2023年3月19日
- 読了時間: 1分
更新日:2023年3月26日
眼前の岩肌に刻まれた、
剛直線の一端は瞬く間に地表を一周駆け巡り、
その反対側から従順に手元に還ってくる。
一方、
「蚕」の首を振るヨコ8の字の軌跡は、
「無限」を示唆する。
直線は、
交差させることによってピラミッドを生み、
人類に造形による文明の構築を促し、
宙と繋がった。
一方、
その終わりなき軌跡は、
我々を「永遠」と「祈り」に導いたが、
それは、
「命」との対話、即ち「美」のはじまりでもあった。
そして更に、
その命を賭けて吐された絹の糸道は、
切り取り、タテヨコに配することによって織物を生み、
我を護った。
・・・・・・・・・・
夜明け方の夢うつつ・・・・・
その様なことを夢想する。
ひたすら糸を繰りながら・・・・・
その様なことを迷想する。
染織の分野は、
織り出された紋様とか描かれた模様とか・・・・
どうしても「加飾」の話になりガチである。
表面の云々が手取り早いのは致し方ないにしても、
その素材、
「成り立ち」そのものを主題とする場合には、
その偏りが実にもどかしい。
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